文房具も時代の流れと共に進化する

昨日は、ビックサイトで開催している
国際文具・紙製品展ISOTに行ってきました。

 

 

 

レクチャーで
株式会社伊東屋取締役・松井幹雄氏の
お話がありました。
今の伊東屋さんのコンセプトや、
小売店に関する内容が伺えました。
こちらは後日改めてお伝えしますね。
28日の文具ジャムさんのお話も
聞きたかったですけど、日程が合わず。

 

今日は、書道用具といえば、
老舗の呉竹さんが、
新しいラインナップを出されたので、
ここはやっぱり見ておかないと、
というわけで行ってまいりました。

 

それで、やっぱりびっくりしました。

 

書道で使う、
硯、筆、落款(印鑑のようなもの)が、
材料不足のために、合成樹脂のものに
替わって出てきています。

 

※あまり注意書きが見えませんが
よーく見てください

 

筆に使う動物の毛髪しかり、
硯や落款の石材しかり、
大量生産していたら、
それはなくなりますよね。

 

そして、それらをつくる職人さんが
少なくなっている背景もあるのでしょう。

 

関連する内容ですが、今、私は、
コピー用紙に筆ペンで和歌を書くことに
チャレンジしています。
書をやる方にしてみれば、
正直な話、これは外道です。
でも、どこまで表現できるかお試し中です。

 

 

そして、
私が使用している落款のひとつがこちら。

 

篆刻師の方に作っていただいた落款
私の雅号である”清塵”と彫ってあります

 

※こちらは自分で彫りました。篆書で”恵”
形はいろいろあります。
篆刻は、石を彫るのではなく、
“砕く”というイメージで作ります。
意図的に彫るよりも、砕くことによって、
偶発的な形に味わいがあるのでしょう。

 

 

私が書道をするときの雅号は、

『清塵(せいじん)』

源氏名のようなものです。

これは、和光同塵の意味があるそうです。
とあるところで名付けていただきました。

とても意味深で、
けっこう気に入っています。
こういう生き方もいいのかなと。

 

で!
すぐ話がそれまして、すみません、
それでこの重厚感のある材料が、
人工的になるなんて、
本当に時代の流れを感じますが、
自然を守るためにはそのほうが
いいのでしょう。

 

でも、私はこれからも
こういったものが無くならないように
守っていきたいですし、
なにかいい形で協力できればと
思っています。

 

呉竹さんも、商品開発をがんばっています。

 

ネオンカラーの筆ペンを
自分で作る体験会があるそうです。

 

夏らしくて、いい感じ。

 

 

うちでも開催しようかな。
人数が集まればやってくれるそうなんで。
今回は、中国からの出展が多く、
会場はいつも以上にアジアの雰囲気でした。

 

これらの文房具をとおして、
私もなるべくたくさんの人々に
感動を与えられる仕事がしたいと、
また改めて思いました。

 

成功文字力アカデミー
西岡恵美子

Follow me!