新春に日本を思う和歌 ~小倉百人一首 第7首~

 

 

 

天の原
ふりさけ見れば
春日なる
三笠の山に
出でし月かも

~安倍仲麿~

 

 

今年最後の作品です♪
いつも当ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。

 

前回の第6首、誘い掛けからの
和歌がこちらの第7首です。

 

料紙は新春のおだやかさ、
そしてフレッシュで古典的形式美の
ものを選びました。

 

このような料紙の日本文化も
守っていきたいです。

 

 

 

 

 

 

仲麿は遣唐使で、
なんと17歳の時に最盛期の長安に
渡っていたということ。

 

優秀な人材だったようで、
唐朝に出仕し、玄宗に仕えて
高級役人になりました。

 

 

こちらは故郷を懐かしむ和歌のようで、
一度日本に帰国することを試みたけれど、
船は暴風にあい、
再び長安の地に舞い戻り、
終生日本の土を踏むことは
なかったらしく。

 

そうであれば、この運命を思うと
哀れみが感じられるのですが、
実際はどうなんでしょうね。

 

 

仲麿にとっては、自分を認めてくれた
唐朝も居心地良かったでしょうし、
舞い戻ってきた仲麿にも、
長安の人々は深いご縁を感じたでしょうし、
日本と中国は、
これくらいの不便な距離感がある方が、
持ちつ持たれつで、
お付き合いが上手くいくのかもと、
昨今の日中関係をみていて
そのように感じています。

 

何のために国境があるのか、
これが必要だから、
昔の人たちが考えたのではと思う
此の頃。

 

 

 

 

 

さてさて、
今年も大変お世話になりました。

 

来年は巳年の年女で、
あっという間の還暦(!)なので、
より書の世界に邁進したいと思います。
もう60才になるなんて
なかなかビックリで、
なんだろうなあ、
気持ちが追いついていません。
何歳になっても、
やりたいことはたくさんあります☆
そのトップは、日本を守ること。

 

 

 

最後までお読みいただき、
本当にありがとうございます。

 

読者様にもご多幸を、2025年も
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

成功文字力アカデミー
西岡恵美子

 

 

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