美男僧正の和歌 ~小倉百人一首 第12首~
天つ風
雲のかよひ路
吹きとぢよ
をとめの姿
しばしとどめむ
~ 僧正遍昭(そうじょうへんじょう) ~
いつも当ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。
初めてお越しくださいました方も
どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、乙女の軽やかさにしたくて、
夏っぽく涼しげな料紙に書きました。
こちらは僧正遍昭出家前の和歌で、
百人一首の中でもよく知られている
親しみやすい歌ですね。
彼は美男で、人柄は洒脱明朗、
時の帝・仁明天皇に寵愛され、
社交界でもてはやされたよう。
仁明天皇が崩御され、
御大葬の夜から出家を決意し、
行方知らず。
奥方を大変悲しませたようですが、
苦しい修行の甲斐あって、
後に僧正の位にのぼり、
元慶(がんぎよう)寺を創設して
座主になりました。
帝に寵愛されていた分、
自分に向けられた多くの妬みそねみも
感じての出家だったのでしょうか。
でも違う理由かな。
どんな時代でも、
人間関係のむずかしさは
避けられないですね。
僧正遍昭は出家前は
社交界で大活躍でしたが、
出家後は僧正に位が上がり、
寺社を創設し、とても多才な方です。
画像は4月に行った嵐山文華館の大広間。
奥にいる高校生たちが
すごいスピードで、
熾烈な百人一首かるたを競っていました。
こうして百人一首が
受け継がれているんだなあと
うれしくなりました。
嵐山は観光客があふれんばかり、
外国になってました。
でもここは日本の静けさ。
超穴場ですよ。
日本の穏やかな伝統文化を微力ながら
支えさせていただきたい私ですが、
今月も最後までお付き合いいただき、
本当にありがとうございます。
ではまた来月..*..☆..*..☆
成功文字力アカデミー
西岡恵美子