“神”となった歌人 〜小倉百人一首第24首〜

このたびは
幣(ぬさ)もとりあへず
手向山
紅葉の錦
神のまにまに
〜 菅家 〜
いつも当ブログをお読みいただき、
本当にありがとうございます。
初めてお越しくださいました方も
どうぞよろしくお願いいたします。
こちらの和歌は、
“このたびの旅は
あわただしく発ちましたから
幣(ぬさ)の用意もできませんでした。
手向山の神よ
この見事な紅葉の錦を
私の捧げる幣として
お受けください”
“菅家”とは、菅原道真公の尊称。
この歌は、
宇多上皇が吉野へ出かけられたとき、
お供した道真が詠んだもの。
幣は、神主がお祓いの時に持つ
白く短冊状に切ったもので、
旅へ行く時には幣袋に入れ、
峠で邪気を祓い清め、
神に旅の無事を祈っていたことが
当時の習わし。
幣の用意ができなかったから、
紅葉を幣に、という道真の祈りが
詠まれているらしいのです。
雅やかですねー
私は天神菅原道真公の生き様が
どんなものであったのかはよく知らず、
百人一首のおかげで、彼の波乱万丈劇を
知ることができました。
政治の世界は昔からいろいろあります。
菅家さんは、先祖代々学者の家であり、
学者として最高峰の文章(もんじょう)博士、
父祖伝来の私塾「菅家廊下」では
多くの学者を育てました。
天性の詩人で、漢詩も和歌も
よくしたとのこと。
詩人学者が、思いもかけぬ政界へ
足を踏み入れることになり、
道真の運命は、
藤原貴族達により排斥の機会を
常に狙われていたのです。
時の左大臣・藤原時平の讒言により、
大宰府に左遷された話は有名ですが、
その後、時平一族が早死、
雷が宮中に落ち、
醍醐天皇も早くに崩御されたことを受け、
道真の無念を鎮めるために
北野天満宮に道真が祀られることに
なりました。
これが天神さんの由来ですが、
生前の功績とお人柄がしのばれますね。
天満宮創設は、余程のことではないかぎり
有り得ないでしょ?
菅家の無念はいかばかり。
でも神は、遅かれ早かれ
黒い野望に天罰を下されることは、
これで明らかですね。
現代の日本に仇なす者にも、
早く鉄槌が下されてもらいたい。

というワケでございまして、
学問の神・菅原道真公の生き様確認、
北野天満宮の国宝を観たいがために、
台風到来中の京都まで弾丸でGO☆
京都国立博物館にて
“北野天神”会期中でそろそろ閉幕、
いつものように滑り込みセーフでした。
5月に行く予定が体調すぐれなかったり、
何かと慌ただしく、先に見送りましたが、
間に合って良かった♪


※いい感じの雨模様の一日♪
今年に入り日本政府から、
国立博物館等の採算がとれなかった場合には
閉館を検討するようなことを発表。
聞いた当初は、
日本の文化財を疎かに扱って許せない!と、
私はプンプンしておりましたが、
さすがは京都国立博物館、
今回の展示は底力を発揮し、
大変濃い内容でありました。
全部観ること2時間以上、
解説もイヤホンガイドと漫画の両方があり、
初めての人にも菅原道真と周辺人物の物語が
理解しやすかったと思います。
今回の展示はアニメとコラボしてましたし、
うちの20代のお客様もわざわざ京都に
向かいました。
今の20代は鑑識眼の高い人が多く、
私が勉強になります。
学問の神と云われる天神・菅原道真公の
功徳が行き渡っていたこの度の
”北野天神”開催。
これは偶然ではなく、
キョーハク、もっとやれやーという
人生山あり谷あり満載であった菅家からの
叱責とお導きだったのかもしれません。

※イヤホンガイドOKー♪

※刀を撮影可は珍しいとのことでしたが、展示全体でここだけ撮影可スペース
私は京都に行くと
いつも京都国立博物館には寄りますが、
まぁぶっちゃけなところ、
これまでのキョーハクはなぜかそれほど
展示には力を入れてなかったですね。
私はそのゆったりした雰囲気が
好きだから足を運んでましたけど、
日本政府から突きつけられた締切効果で、
ようやく重い腰を上げたのでしょうか。
勿体つけてないで、
初めから実力出してほしいですね。
これからのキョーハクがとても楽しみで、
次は10月、源氏物語展ですから、
こちらもボリューム凄いと思います。
体力気力精神力を鍛えて、
京都に向かいたいと思います。
今まで空いていて過しやすかったけど、
もう実力出してしまったキョーハクは、
来年以降きっといつも混雑しますね。
やだなー

5時間歩きっぱ立ちっぱ、さすがに疲れました。
外人さんもこれは観るのが大変だったと思います。

キョ―ハクの締めのプリンも珈琲も大絶賛もの♪
菅原道真公もご苦労の末、
日本を守ってきました。
次は、我々の世代が覚悟を決めて
受け継がなければならないですね。
私も幣(ぬさ)で神に祈りつつ、
ことに向かいたいと思います。

では長くなりましたが、
最後までお読みいただき
本当にありがとうございます。
今月はこのあたりで、
来月もお会いしましょう(^^♪
成功文字力アカデミー
西岡恵美子