いきつくところは無私の愛でしょうか。

書いた年賀状をアップする予定でしたが、
まとまった時間がとれなかった為、
まだできていないので次回にします。

 

ここのところ、
ほとんど行くことができなかった
美術館と博物館まで行きました。

 

起業前は、
毎月一度美術館に足を運んでいましたけど、
最近たくさん観たいという衝動にかられて、
短期間でいくつか行ってきました。
この衝動は、しばらく続くかも。
美術館だけではなくってね。
なるべく時間をとって、
いいものと非日常に触れていきたいなあと
思ってます。

 

 

それで、
上野にある東京国立博物館まで
行ってきました。
久しぶりに向かうと、
横浜からは遠いなと実感。
なので、到着したときは
妙にうれしくなりました。

 

こちらは上野公園

こちらは東京国立博物館敷地内

 

新卒で就職したときに、
この辺りに会社の社宅があったので、
お世話になっていました。
上野や谷中、根津、千駄木は下町ですが、
アートな街並で、とても懐かしい思い出が
あります。

 

 

そして観たかったのは、

 

御即位記念特別展 
正倉院の世界 
~皇室が守り伝えた美~

 

もう紅葉、京都の紅葉が見たいです

 

めったに観られるものでは
ありませんからね。
なので、東京国立博物館の展示は、
めちゃめちゃ混んでいます。
上野にある美術館の中では、
展示内容は一番ボリュームがあり、
国内の国宝や重要無形文化財の作品が
展示されているためでしょうか。

今回も滑り込みセーフで行きましたので、
おそらく私のような人が
たくさんいたのでしょうね、
40分待ちの入場制限でした。
わざわざ来ましたからね、
がんばって並びましたよ。

 

 

正倉院の扉が閉まっているときは、
麻紐でくくられています

 

展示室に入って一番はじめが、
「聖武天皇と光明皇后ゆかりの宝物」
でした。

 

聖武天皇が書かれた”雑集”は、
神や仏に捧げるために書かれたもので、
21メートルもありました。

 

 

 

 

途中文字がぶれたり、
いい加減になっておらず、
唐時代の楷書で
ぴっちり書かれていますので、
国の平安を心底願っていたのでしょう。

 

唐、特に初唐は、楷書が完成域に達し、
めちゃめちゃ上品です。
(めちゃめちゃと表現してはいけませんね)

 

オリジナリティを表現するのではなく、
引き継ぐ、受け継ぐ、
継承する立場の方にみられる
同じ大きさと形、
きっちりとした文字ですね。

 

 

聖武天皇没後、
深い悲しみの中で光明皇后は、
遺品となる宝物を納めるために
正倉院が創設されたそうです。

 

その宝物を見ていると、
聖武天皇への光明皇后の愛と尊敬の想いを
感じました。
天皇としても、夫としても、
いい方だったんでしょうね。

 

それにしても、凝った細工ほど
後々継承されにくくなりますが、
当時の螺鈿などの細かい技法が、
明治になって再び受け継がれて
本当によかったです。

 

 

 

 

国宝となるこういった展示物は、
私利私欲をまったく感じないので、
観ていても心地良いですし、
思わず目を見張る”美”があります。

 

後世に残り、受け継がれていくものは、
美しくもはかないものではなく、
美しく強靭な魅力があるものですよね。
それでいて素朴。

 

私もそんな人になれるように、
何歳になっても自分磨きをしないとね、
と思わせてくれる素晴らしい芸術に、
今回も感謝でいっぱいです。

 

アートっていいですよね!

 

成功文字力アカデミー
西岡恵美子

 

 

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