百人一首連載 これで古典仮名がわかる
“あしひきの
やまとりのをの(山鳥の尾の)
しだりをの(しだり尾の)
ながながしよを(ながながし夜を)
ひとりかもねむ(ひとりかも寝む)”
柿本人麿
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そして、
初めて訪ねてくださった方にも、
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
今回は、
小倉百人一首の3番めの歌です。
情念のような深い恋心をうたっています。
作者は柿本人麿となっているようですが、
未詳。
古典仮名の解読難しいですが、例えば、
“あ”は“阿”の漢字で、
“き”は“支”の漢字を使っています。
普通にひらがなを使う場合もあり、
全体のバランスを見ながら、
使う文字を選びます。
”ながながし”は、
濁点を省いていますが、
こういった書き方が古典仮名では
一般的ですね。
先月、小倉百人一首を書いてみたら、
世が世ならお姫様的な
優雅な気分になりまして、
ここはやっぱり続けて書くしかないよね、
と結論と決断。
世界中が不安定な情勢の昨今、
今だけ金だけ自分だけで生きている
有象無象の輩に負けられないと思い、
その真逆にある優美な平安文化で、
皆が幸せに生きられる平和を貫く
その第一歩。
でもねー、こういう繊細な文字を
書こうとするときに限って、
真逆の世界が待ち構えているのですよ。
なので、なかなか百人一首の世界に
没入できなくて、もうタイへ―ン。
今回の和歌は、第一首めから順番に
書こうと思い立ちましたが、
気持ちが追いつかず、
時間が過ぎるばかりで、
百人一首世界観没入のために、
この女性の強い恋心のエネルギーを
いただき、助けてもらいながら、
まずは第3首めの和歌を書きました。
今回の作品は裏打ちだけにしてもらい、
額装はのちほど。
百首書き上げることを今後の目標に
したいと思います。
これはおそらく、途中飽きがきたり、
続けられない何かとの闘いが
予想されますが、百首揃った時の
素晴らしい世界のことを思い描き、
有言実行を志して工夫を重ねよう。
継続することは本当に素晴らしくて、
思うような文字が書けなくて、
もうダメなんじゃないのかな、
というときこそ、
実力を身につけていることが
後になってわかります。
石の上にも三年とは言いますが、
昔の人の言葉には重みがあることを
感じます。
もちろん百人一首書きながら、
他の作品も書きますよ。
もう今日で半年が過ぎようとしています。
早いーー
ではまた来月..*..☆..*.*
成功文字力アカデミー
西岡恵美子