日本の心を呼び覚ます万葉集

以前勤めていた会社で、
お正月に百人一首をしていたことを
先月書きました。

きみがため惜しからざりし命さへ・・・・・

 

社長が多角経営をしていまして、
その一つに予備校があり、
ヘルプで一度だけ行かせてもらった時の
お話です。

 

ちょうど私の誕生月でしたので、
皆さんにお祝いをしていただきましたが、
同期で入社したU君から
誕生日プレゼントをもらいました。

 

彼は、こちらの予備校で
古文の先生をしていました。

 

少しぶっきらぼうに、
”西岡さんには、
たぶんこういう世界が足りないと思うから、
これを読んでみて”

と、
指導する先生のように渡されたのがこちら。

 

 

そうなんです、万葉集です。

 

かなり図星をさされたので、
ありがとう!と顔では笑いながらも
少しムッとしたのと、
U君のセンスの良さにしばし驚きました。
こういうものをプレゼントに選ぶ人って、
なかなかいないと思うんですね。

パラパラっとページをめくってみて、
U君のいうとおりに
その時の私には馴染みがなかったので、
忙しいことを理由にしばらく読みませんでした。

 

もちろんU君からは、もう読んだ?
などの問いかけはありませんでした(笑)
読まないかもしれないと
見透かされていたのでしょう。

 

それでも少しずつ読み始め、
気に入った和歌があると
ページの角を折っていました。

後から読み返すと、
どんなところが気に入って
わざわざ折っていたのか
わからないものもありましたが、
その時の気分で反応する感性が
違うのでしょうね。

 

万葉集は、
文字面がきれいな和歌が多く、
日本語ってほんとにいいなあと、
細胞のすみずみまで
じんわり感じさせてくれます。

 

4500首の中の2100首が読み人知らず。
有名無名に関係なく編纂されて、
そんなおおらかなところもいいですね。

 

古典仮名でなくてもいいので、
万葉集の和歌を書くことは、
自分の気持ちを改めたい時には
ぴったりだと思います。

さらに変体仮名で書くことができれば、
優雅な気持ちになれます。

 

今日はおちのない終わり方ですが、
次につづきます。
関西の方から言わせると、
私の話はおちがないそうです(笑)

 

成功文字力アカデミー
西岡恵美子

 

右側が”ほととぎす”の変体仮名です。
今回も筆ペンで書きました。

 

 

 

 

Follow me!